さまざまな分野の図面を作図することができます。
De−CadソフトはNCプログラムの加工図を描くツールとして利用します。
一部の作図コマンドでは、一般のCADソフトとは異なり、最終的にNC加工を意識した線分を作り出します。
(例)ルータ経路では直線G1、円弧コードG2 G3で構成するため、De−CADで作成した線分もそれに合わせた作図が可能です。
■ 他の図面ファイルの取り込み
お客様がすでに他のCADソフトを運用されている場合は、その図面ファイルも利用することができます。
また、NCプログラムも図面として取り込み可能です。
■ デジタイザ機能
写真やラフスケッチの絵を加工図として取り込みたい場合に、便利なデジタイザの機能も用意しました。
外部より画像データファイルを読み込み、作図エリアへ背景図として表示します。 これを参考にして線分を引くことができます。
De−Cadで作成した加工図からNCプログラムを自動作成するソフトです。
あらかじめワーク(加工素材)を画面上へ準備しておき、図面にある線分を加工ラインとみなして加工経路を作り出します。
このとき加工条件として使用する工具や切削方法などを決めることができます。
■ NCプログラムの知識は不要
作成されたすべての加工経路をもとにしてNCプログラムを自動作成します。
オペレータの方は、加工方法さえ指定できれば NCプログラムの知識は全く必要ありません。
De−Posが作成するNCプログラムで、そのまま加工することができます。
加工機ごとに設定することで、1つの加工経路データより加工機に対応したNCプログラムを出力します。
■ 加工順の調整と加工軌跡の確認
加工順番は後から自由に調整することができます。
たとえばATC(ツール交換できるヘッド)などは工具ごとにまとめて加工すれば効率的です。
荒加工は仕上げの前に加工しなければなりません。 これらを状況に応じて自由に変更できます。
順番が確定したらNCプログラム作成前に切削の様子を確認することができます。
■ 単純な形状の加工は加工パターンで作成
穴あけや鋸切断など、簡単な形状の加工であれば、加工パターンの機能を使って直接ワーク上へ経路を作成することができます。
また、正確な形状にこだわらなければ、フリーハンド感覚で経路データを作成することもできます。
これは製品の経路データを参考にして治具用の抜き加工用のプログラムを作るときに便利です。
■ 多彩な編集機能
De−Posには強力な編集機能も備えています。
ちょっとした形状の変更などは、元図面を修正しなくてもDe−Pos上で直接変更可能です。
移動・複写 | |
ルータ経路の編集 | |
ポケット | |
荒加工 |
■ 加工指示書、TMU−30を使った運用
De−Posは使用する工具などを現場オペレータへ指示する加工指示書を印刷することができます。
ここにはNCプログラムを呼び出すバーコードも印刷されているので、TMU−30と連携して現場でミスなくプログラムを選択することができます。
<手順>
1、De−PosはNCプログラムと加工指示書を出力します。
2、事前にNCプログラムはTMU−30のUSBメモリへ登録しておきます。(複数登録できます)
3、加工指示書のバーコードをTMU−30のバーコードリーダーで読み取ることで、対応するNCプログラムがNC加工機へ転送されます。
TMU−30はシリアルインターフェイスにてNC装置へプログラム転送する装置です。
バーコードリーダーはTMU−30のオプションになります。
De−Posで作成されたNCプログラムをもとに、その加工軌跡を画面上でシミュレーションすることができます。
その他、文書を作成する感覚で、直接NCプログラムを作成・編集することが可能です。
●プログラム情報エリア
ツール番号、補正の有無、XYZの現在座標など描画中のブロックの状態を表示します。
●プログラム表示エリア
NCプログラムが表示しました。
基本的にDe−Posが出力するNCプログラムを編集することはありませんが、NCプログラムの仕様に熟知されている方であればDe−Camの編集機能で自由にプログラム修正することができます。
その他、NCプログラムの文字検索、アドレス置換などプログラム編集に便利な機能を備えています。
●シミュレーションエリア
プログラムに合わせて工具の軌跡を描画します。
1ブロック単位に進める(シングルブロック)、指定したブロックまで進める(ブレークポイント)などを使い、プログラム表示エリアのプログラムをシミュレーションします。
画面を分割してあらゆる視点から同時に確認することができます。
描画された図のポイントを直接指示して、その位置のXYZ座標値を調べる、また2点間の距離の測長もできます。
さらに、ワークの情報を設定すれば実際の切削イメージをリアルに表示することもできます。